恋活 長期戦
合コンやら街コンやら
様々言ったにも関わらず、なかなか良い出会いがない中
友人の紹介で知り合った男の子が気になった。
名前は山ちゃん。
山ちゃんは大手企業に就職してる26さい。
都内生まれ、都内育ち、大学院まで卒業し、大手メーカーに就職。
もうこりゃエリートですよ。
中高私立ですし。
もうこりゃ高物件ですよ。
早々に結婚して仕事を辞めたかった私は、すぐに彼をロックオンした。
何度かみんなで飲み会をしたあと二人で飲むことになった。
育ちも良くて、優しくて、趣味もあって、その趣味の場に呼んでくれて、、
さして悪いとこがないように思えた、、が、、慎重な私は何度か二人で会ってから決めようと思っていた。
山ちゃんから飲みに誘われ、待ち合わせ場所にいくと、高級車が止まっていた。
中から降りてくる山ちゃん。
山ちゃんは顔だけだと中の中だったが、高級車効果で、3割増に見えた。
田舎育ちの私でも見たことのある高級車に、興味津々。
26歳でこんなのに乗れるの?
とかなんとか聞いたら
あ、いや、これ入社祝い。
にゅ、、入社祝いでベ〇ツですか、、
お金持ちってそんなもんなのかな?私も親に車買って貰ったけど新古車だったよ?しかも国産。
しかもしかも私なんてお小遣いなしだったし、バイクで事故ってバイクのれなくなっちゃって、親がかわいそうに思って車くらいプレゼントしたるわ、、みたいな感じで車種選んでもない。
そもそも新古車すら怪しいつーの。中古だったんじゃないか疑惑。
そんな高級車に呆気に取られていたが、まず前提としてお酒を飲みに行こうと行って車で来たのは何故か。
ただ車を見せたかったのか、はたまた飲みに行く約束を忘れていたのか、、
今となってはまったくわからないけども、とりあえず車で都内を一回りした。
東京タワーとか見て、しながわ水族館とか連れてってもらって、ちょっとオシャレなとこでディナーなんてものをいただいて、、
んー、、
てか、飲んでるじゃん。
車だよ、、?
一杯1000円もするワインがぶ飲みして
結構オシャレなお店なのに私が肩を貸す始末。
もちろん会計は山ちゃんのカードでしましたけど。
問題は車だ。
パーキングに止めっぱなしにして帰りたいが、ここは都心。
朝まで止めたら大変な金額になる。
どうしようか迷った末、事情を話して紹介してくれた友人を呼んだ。
快く来てくれた彼は、私と山ちゃんを乗せ、自宅まで連れていってくれた。
さて、ここからが修羅場?である。
自宅についたが山ちゃんはべろべろ。
仕方なく、私と友人で家まで連れてこうと思い、ドアを開け山ちゃんを車の外に出した。
山ちゃんは何を思ったか
車を降りた瞬間
ビチビチビチビチ!!!!!
と何かが聞こえた。
そう
脱糞だ。
もーそりゃビッチビチ。
ズボンから出てくる勢い。
響く私の悲鳴。
山ちゃんがびっくりしたように目を見開いたが、気持ちよかったのか、
んふー♡
とか言いながら地面で寝ていた。
この時ほど男性を蔑むような目でみたことはないと思う。
友人と私は地面に寝ている山ちゃんを見て固まった。
どーする、、家まで運ぶ勇気ないよね。
つーか臭いよね。
という訳で、もちろん私の気持ちも冷めた。
家の鍵がけつポケに入っていたので取り出せず、彼は家の前に立てかけスタイルで置き去りにした。
置き去りにしてるあいだも、止まらない屁。
屁とともにまだ実も出ている。
すでにそこらじゅう臭いがやばい。
周りの目もやばい。
うわぁー、、って声も聞こえる。
終電の時間だったので、友人を置いて、そのまま帰宅した。ほんとごめんなさいと言いつつ、その場から一秒でも早く逃げたかった。
翌日、彼からとんでもない長文の謝罪メールがきたが、本当に謝るべきは私ではなく、迎えに来てくれた友人で、、
友人にいたっては、彼を車から家まで引きずってくれた上、地面についてしまった漏らしたう〇ちを水で流してくれた。
あの時、友人に彼女がいなかったら、好きになってたかもしれん、、
そんなこんなで第1次恋活は終わった。